私と川の道

私と「川の道」。
時間がなくて「川の道岬」には、行けなかったけれど、今年も私の川の道をゴールしました。

開会式でも話しましたが、数ある大会の中でも一番思い入れが強いのが、この大会です。
みんなの「お母さん」にいかになれれるか。頼りないけどね。

大会終了して、スタッフ打ち上げ時に「楽しめなかった」と言った人がいました。
始めてのスタッフで精神的にきつかったんだと思います。
ランナーも頑張っているけど、スタッフも本当に頑張っています。

ある人から、「その人の言うことももっともじゃないかな?成果が出て楽しいことはあるけど、プロセスだけ担っている人は、本当に楽しいかと言えばそうじゃないことも多いからね。」と。
私も楽しかった?と問われたら、楽しいとは言えなかったと思います。

それが、私の川の道。
母は、電話が鳴る度にドキッとします。
暑くて、寒くて、眠くて、痛い思いをしている子供たちを心配し、それでも前へ進みたい子供たちの背中を押す。
熱が出て寝ていたら、30分置きに大丈夫か寝床をのぞきに行く、物がなくなったといえば一緒に探してあげる、寒いと言えば抱き止めてあげる。
送り出して、迎える、その繰返しの6日間でした。
ゴールに帰ってきたみんなは、スタート前よりも大きくなっていました。母の私より、強く大きくなっていました。

そして、川の道は私にとっては、瀬田さんとの旅。
こまどり荘の月夜では、彼がここに居てくれるような気持ちになれました。生きているということを、彼が私に教えてくれました。

川の道、7年前にこの大会のスタッフをしたことで、私の人生が変わりました。

川の道に関わってくれた、すべての人に深く感謝します。
ありがとう。










ジャーニー

いよいよ明日から荒川ジャーニーランです。
当初は、私の中では、大会という位置付けよりもイベントという気持ちが大きかったのですが、予想を上回るエントリーがあったり、大雪の影響があったりと、意外と「手が掛かる」大会となってしまいました。

大会スタイルとしては、新しい試みでもあるだけに、不安も確かにありますが、今はただ事故なく終えることを念頭に置いて、2日間フル回転で動きたいと思っています。

ジャーニーランなので、「旅にトラブルは付き物」と同じく、参加者の皆さんにも、私たちスタッフも、様々なトラブルを乗り越えながら、町や川や山の移りゆく景色を感じ、人との関わりを大事に旅をして欲しいです。
ゴールした時に、「色々あったけど良かったねー」と笑顔で終われるのが一番かなあ。


この大会を起点にまた一年間、大会ラッシュが始まります。
スケジュール手帳は全ての週末が埋まっています。
絵に描いたような貧乏暇なしです。


いつも「一人でも多くのランナーのみんなに喜んでもらう、楽しんでもらう」が根底ですが、そう思ってもらうことって、本当に大変なことなんだと身を持って知った一年でした。

果たして、私がしていることは、そうなのかという葛藤も常にあります。
ただ、私は走り出してしまいました。
私のゴールはどこにあるのか分からないけれど、やめる分けにはいきません。
時には一休みしながら、一歩一本確実に進んで行けば、きっと私のゴールに近付いているはずです。
それでも、もし間違ったり、迷ったりしたら、引き返して、自分の場所が分かるところへ戻って、またスタートすればいいだけですから。

登り納め

武甲山に登り納めに行ってきました!
・・・が、雪多くて途中で撤退。チーン。泣き入りました。
でも、お誕生日プレゼントでもらったストックデビューも出来たし、今年もたくさんのいい山に出会い、また事故なく登れたことに感謝しながらの登り納めになりました。
来年の目標は、雲ノ平に登ること。今からワクワクです。

2013年は私にとって忘れられない1年となりました。
この1年こんなに頑張れたのは、たくさんの皆さんに応援していただき、支えていただいたからだと思います。
2014年もどうぞよろしくお願いします。

秋を見つけた

奥へ奥へ。山の奥へ入って行く。
そこは、ほとんど人が訪れない場所であろう。
けれど、ちゃんと秋が開いていた。
小さな秋。静かな秋。深まる秋。
この素晴らしい場所を、誰にも内緒にしておきたいような。
でも、この素晴らし場所を、みんなにも見せてあげたいような。

新潟県津南町
来秋ここでまた多くのランナーと、この素晴らしい景色を分かち合えればなぁ〜と思っています。

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いつか・・・が叶う


走り仲間の女将ちゃんと第1回の神流トレイルのレースに出た帰りの電車の中で、溜息ばかりついていた。
理由はあまりにも素晴らしかったから。
出てくる言葉は、「良かったねー」。
でも、「いつかウチも(SAJも)こんなレースができたらなぁ・・・」と、そんな会話をしたはず。


9月29日。第1回甲斐の国「市川古道」四尾連稜線トレイルランを開催した。
あれから6年が過ぎ、あの時の“思い”に少し近づくことが出来たような気がする。
神流の大会を特に意識したわけではなかったけれど、いつもと同じスポーツエイド・ジャパン流と市川三郷町役場の職員のみなさんとで、1年前のプレ大会から、大切に、念入りにこの大会の準備を進めてきた。
私は、市川三郷町を訪れる度に、この町が好きになった。
温かく、穏やかに、和やかに私たちを迎え入れて下さったからだと思う。


レース当日。
ランナーから、「こんないい所でどうして今までレースを開催しなかったんですか?」と絶賛されるくらいのコース。
最初に私が試走した時は荒れ放題で道なき道だったんだよ。
そこを町の森林組合の方たちが、何度も何度も整備に入って下さって、あんなにいいコースに!!

また、ボランティアをしてくださった市川三郷町のみなさんは130人!
応援してくださった方を含めればもっともっと多くの方が、この大会に関わってくれたはず。
朝早くから暗くなるまでの長時間、本当にありがとうございました。
レース後、誘導の方は、「ずっとランナーに拍手してから手が痛くなっちゃたよー」って笑顔で言ってくださいましたね。
ゴール近くのお寿司屋さんは、「今日は出前の電話が鳴っても断るからねー、ここで応援してるんだー」って言ってくださいましたね。
本当に、本当に、市川三郷町のみなさん、ありがとうございました。


そして、私のご近所ランナー仲間でもある平井さん。
ゲストランナーで来てくれました。こんなでっかい就職祝い例がないよ(笑)
ロケまで入っちゃって!
そう、このレースの模様(少しだけらしいけど)、10月10日(木)NHKゆうどきネットワーク、夕方5時10分〜6時まで)全国生放送の「ウェザーランニング」というコーナーで放映されるそうです。ぜひご覧ください。


今の私、ちょっと寂しくなっています。心の穴ぽっかりです。
それは、市川三郷町通いが終わってしまったからかな。

また、来年。その日には、もっともっと、いい大会にすることを誓います。