雁のみち
「第13回雁坂峠越え・秩父往還143km走」無事終わりました。
楽しく充実した4日間の覚え書き。
金曜→ゼッケン入れ、各エイドごとの物品仕分け。
なんてったってスポーツ「エイド」ジャパンというくらいだから、エイドの期待を裏切るわけにはいきません。
食べれる人にはがっつりと、後半胃腸のトラブルで食べれなくなって来た人には優しい食事を。
土曜→高麗川を7時半に出て、コースを逆走しながら、各エイドの物品を配達、コースの矢印や白線、買い出し、甲府のホテルに14時チェックイン。
すぐに開会式会場の談露館へ。今年もチャイナでお出迎え♪naoちゃんのを貸してもらったよ。
16時からの開会式の司会。
かみまくりながらも、去年よりは良くなったかも。(去年はキンチョーし過ぎてたから)
一人ずつ参加者の名前を読み上げます。
時間はかかったけれど、これでランナー同士、そしてスタッフも、明日からのいっしょに楽しもう!苦しもう!変態になろう!の結束感が高まった気がしました。
終了後はスタッフで「小作」へ。
名物のほうとう食べずに、ビールだけ。明日からよろしくね!
乾杯したあと、選手の王子とN村くんがいる居酒屋へ移動。
王子とはしょっちゅう会ってるけど、N村くんとは去年のこの大会以来。
彼は学生の時は陸上部で、5000mを16分で走ります。
でもウルトラは別物。
参加者の最年少ランナーでもある彼は去年はヘロヘロになりながら、時間外完走でした。
今年は絶対ゆっくり入るんだよ!とみんなで言い聞かせる。
そのあとは、明日のCP1、2で出すおにぎりの注文にコンビニへ。
ちょっと甲府の夜の町をお散歩。いい夜。
おやすみなさ〜い。
日曜→3時半起床。何だか眠れなかったぁ。
まだ真っ暗。シャワーを浴びてすっきり。メイド服@ハロウィンバージョンにお着替え。この姿でコンビニに昨日注文したおにぎり60個を買いに行く。もちろん店員さんからは???(@_@)
夜明け前ですからね。
甲府駅北口を6時にスタート!いってらっしゃい〜〜〜。
この時、「ある事」をすっかり忘れていました。
すぐにCP1へ移動。
あっ、途中で40個のおにぎりを買い出し。
移動中はランナーを車からボンボンと鈴で応援。
CP1に到着後すぐに、そば4kg、うどん2kgを茹でる。
今年はとっても上手に茹で上がったよ!手打ちみたいと自画自賛。
4人ほどランナーが到着した頃に、CP3へ移動。
CP3で、カレー、野菜スープを作る。ランナーは今頃、雁坂峠で格闘しているだろうけど、私は野菜と格闘。ニンニクで手が臭くなり、玉葱で涙ボロボロ。
でも、先頭ランナーが着くまでに出来上がっていないと。
時間との戦い。
間に合ったぁ。
バッチリ美味しいカレー。
みんなが美味しいって!良かったね。
とろとろと何度か煮込むので、後半のカレーのほうが美味しいのよ。
15時半までこのエイドで滞在するんだけど、妹分のひろこちゃんが来ない。心配だけど、先を急ぐ。
ここのエイドで「あっ、この人は完走出来るな」とか「相当、苦しむだろうなぁ」とか、何となくわかる。
とにかく、完走するぞオーラがいっぱい溢れてる人は側にいるだけで伝わってくる。
もちろんスタート前はみんなにあるんだけど、雁坂峠を越えてきた身体は正直に色んなものが放出されているから。
特に今回のオーラが強かったのは、女子優勝のMちゃん。
淡々としてるけどしっかりとエイドで時間を過ごしてる。
いい走りをしてやる!オーラは誰よりも凄かった。
さぁ、移動。
ゴールの川越に20時半には着かないと!
手早く途中のエイドに寄り、申し送り。
そして、各エイドで出されるものをお味見させてもらう。
CP4では、冷やし五目うどん(めちゃくちゃおいしかった)、レーズンサンドイッチを頂いた。
秩父に入ってからは昨日付けた、コース矢印の点滅灯のスイッチを入れる為に、車を降りてダッシュ〜、ダッシュ〜を何度か繰り返す。
みんな道を間違えないでね。
疲れてる時はたとえ500m間違えても辛い。
CP5秩父に着くと、スタッフが3人しかいない!
あらっ?なんと2人は17時に帰ってしまったみたい。
まだこれからピークを向かえる嶺
車で移動しながら、エイドのあっちこちのスタッフ配置をスライドする指示が出る。
これが、お役所仕事だったら、こうは行かんだろうなぁ。
臨機応変で。何でも有りがスポーツエイドジャパン風。
それから、この頃に、車の中で「カウントダウン」
10秒前、5、4、3、2、1、スタート!
はい、やってしまいました。
甲府を午前6時スタートするときに計測用の時計をスタートスイッチを押し忘れてました。
これが800mなら大変なことになってましたが、143kmですからねぇ、午後6時前から電子時計とにらめっこして12時間後に計測開始。
これもスポーツエイドジャパンです。
そして、CP6正丸峠。
ここは出るらしい。
しかもペット業者がここにたくさんのわんこの遺体を捨てちゃったらしい。
わんこを捨てるなんて許せない。
そんな話しをしていたら、車の前に動物が飛び出してきた。
狐?狸?
わんこだったら…、やっぱり出るのかなぁ。
結局、狐だったらしい。
CP7ロックガーデンカフェは私が初めて雁坂スタッフをやった時のエイド。
いつも、ここへ来ると懐かしい気持ちでいっぱいになる。
月見うどん、炊き込みごはん、フルーツヨーグルトをいただく。
ここまで来ると、食べられないランナーが多いのでフルーツヨーグルトは好評だったらしい。
そして、CP8、ラストエイド。
いくら山かけ丼。
ランナーの半分くらいしか食べないみたい。
もちろん、私は美味しく完食。
やっと、ここで昨年チャンプのA本さんより先着出来た。
ホッとした。昨年はあまりにも速くてしっかりゴール準備が出来ていない時間に、A本さんが到着したので、今年はしっかり迎えてあげたかったのだ。
ゴールの川越・遊湯ランドに20時半到着。
ゴール準備を着々と進める。
残念ながら途中リタイアした人も電車で移動していたので、先に到着していたらしく、その人たちの対応を。
大会中には色んなことがあるけれど、一番心が痛むのが、リタイアした人にどんな言葉を掛けてあげるかだ。
どうか、またチャレンジしてくださいね。
ゴール地点のスタッフはまだ少人数体制。
しかも、前々日に急遽ゴールタイム係をpayutaさんにお願いしました。
さすがpayutaさんは、私が思っていた通り正確な仕事ぶりです。
ありがとう。
また、お友達の応援に来ていた女子にもゴールテープ係を手伝ってもらいました。
ゆがふチャン、ありがとう。
こうやって心優しい協力者がいるから、うちの大会はあったかいんだよね。
そして、トップ選手がゴールです!
堂々の二連覇を達成。
タイムは去年には及ばなかったけれど、やっぱり強い走りでしたね。
おめでとうございます。
勝つのは出来ても勝ち続けるのは大変です。
だからこそ、三連覇やって欲しいですね。
そして、タイムアップの24時間まで、またその後もゴールに一人、また一人と入ってきます。
私が今回見逃したのは最終ランナー11時前のお一人だけ。
ここまでの143kmの長い長い道のりを来てくれたんだから、華やかに迎えてあげたいのです。
再び、チャイナドレスに着替え(昨年「何でチャイナでゴールにいないの?楽しみに走ってきたのに〜」と何人かに言われたので)、一人ずつゴールテープを切ってもらいました。
本当はバニーさんに借りていたバニーガールでお出迎えしたかったのだけれど、ありえないくらいエロい。
これじゃぁ、ゴールテープ前でランナーが引き帰してしまうから、やめときました。
ゴールでは、
お帰りなさい〜。
完走おめでとう〜。
みんなのやり切った顔を見ていると、胸がいっぱいになります。
この、雁のみちを走ってきてくれてありがとう。
初チャレンジだった美女部のふ〜みんも無事に時間内で完走。
この夏は本当に頑張って練習していたことを知っているので、すごく嬉しい。
前日とスタート前はさすがに不安げな表情だったけど、走る距離が増える度に、輝いてきて、とっても楽しそうだったなぁ。
すごい、すごい。大したもんだ。
ゐわす君も立派な走りだったな。このところ本来の走りが出来てなかったみたいだけれど、今回はいい走りだったね。
3位入賞とは想像以上。
参りました〜。
男はこうじゃないとね。
そして、館山の誠ちゃんも川の道とは別人のような走りでした。
こんなに速くて強かったんだね。見直しましたよ。
N村くんもしっかり時間内で完走。かなりのイケメンだけど、ちゃんとゴールにもイケメンで戻ってきたし。ハグハグ。
雁坂、終了です。
あぁ、終わっちゃったよ。
なんだか、ものすごく虚脱感。
私はこの性格だから手抜きが出来ない(頭は抜けてばかりだけど)。
だから、いつも倒れる寸前までやってしまう。
みんなのゴールを迎え入れ、お風呂へ。
ゴールがスパ銭とは考えたものだ。
とにかく、みんなゴール後は獣のような匂い大放出だから。
そして、私も汗やら涙やら、ニンニクやら、色んな匂いでたまらん。
10時にお風呂場に行ったら清掃中だったけど、マラソンの人はシャワーならOKなので、ありがたく使わせてもらう。
身体中をゴシゴシ。
洗い終わって出ようとすると、おっちゃんが風呂場の床を掃除中。
あの〜、いつからいらっしゃったのかしら?
まぁ、とりあえず隠す仕草だけしておきました。
もう脳の芯まで疲れていて、どうしていいのか分からないのさ。
11時からのスタッフ打ち上げの為、20分ほど仮眠。
気付いたらよだれがたらっ〜。
打ち上げはスタッフだけのこじんまりととしたものだったけど、その分、いっしょに頑張った仲間と穏やかな時間を大会を振り返りながら過ごした。
私はもっぱら飲み、飲み、飲んだ。
眠たいのでフラフラするのか、疲労の限界で、酔っ払ってフラフラするのか分からない。
一人ずつスタッフ一言は心に沁みて、泣きそうになる。
自分の番が回ってきても、ちゃんと喋れず、泣きそうになる。
あぁ、楽しかったなぁ。
すっごく。
来年は…この日、どこでどうしているのか想像出来ないけれど、できればまたみんなと再会したいな。
おしまい。