12時間ぐるぐる

5月21日土曜日。
ぐるぐると走り続ける人たち。
スポーツエイド・ジャパン「12時間走in所沢航空公園」


時間走として開催時期、コースとしては申し分ない大会でした。
が、当日は晴天過ぎて、気温は30度近くまで上昇し、まだまだこの時期は身体が暑さになれていないランナーのみなさんには、ちょっときつかったでしょうか?


それでも過去に私自身が参加した時間走の大会は、気温は30度以上、湿度も高く、立っているだけで汗だくで、サウナの中で走っているかのように感じたり、また身体を強く打ちつけるほどの豪雨の中で何時間も走り続け、最後には低体温で身体が動かなくなったり、両足の爪が6枚も剥がれたりするような壮絶な大会ばかりでした。
なので、今回のような条件で走ったら、24時間で自己ベストの210kmを軽く出せたんじゃないかと思えるほどでした。
えぇ、もちろん口で言うのは簡単ですからね!(笑)


で、実際はぐるぐる走るランナーではなく、エイドスタッフとして、12時間作りまくってましたよ。

いやぁ〜、みなさんの食べっぷりにはいつも本当に感心です!
ウルトラランナーとして大切な、強い内臓を持っているのでしょうね。

今回のメニューは、カレー、シチュー、冷や麦、蕎麦、ロールパンのハムサンド、豆腐の味噌汁、おにぎり(鮭・昆布・ゆかり)、フルーツポンチ、カボチャお汁粉、たらこ・明太子パスタ、おかゆ、あんパン・クリームパン、野菜スープ、スープリゾット、カレーうどん、塩漬けキュウリ、トマト、冷奴、バナナ、グレープフルーツ、キウイ、かき氷。
そして、今年の初物である「スイカ」→いつも時間走している時に私が食べたくなる一品。
なので、値段は高いけれど思いきって買ってしまいました!
お一人様、一切れですが。


それにしても、我ながら、よく作って出したよね〜。
もちろんボランティアスタッフとして、手伝ってくれる方々がいたからこそ、ここまでの事が出来ました。
ありがとうございます。

ちなみに私の今回のコスプレは、スッチーでした。
航空公園ですからね。
…どうだったかな?


そして、あんなにたっぷりあると思っていた時間も、12時間のタイムアップに近付いてきました。

15分前になると、各選手には手のひらサイズの木片をお渡しします。
これには、ナンバーが書いてあり12時間のタイムアップまで走り続けてもらい、終了時点で自分の足元に木片を置いてもらうことによって、1メートル単位の距離までを計測します。


木片をもらってからの選手たちは、さっきまで歩いていたり、バテバテだったりしていたのが嘘のようにスイッチが入り、持てる力を出し切るようにペースアップします。
すっごく最後は盛り上がりました〜。

時間走のいいところは、このタイムアップに1メートルでも先に、一歩でも先にと、最後の1秒まであきらめないことだと思います。

この瞬間の為に走り続けていると言っても過言じゃないほど、感動の時間なのです。

私なんかは、いつも24時間走の最後は泣きながら走っちゃいますからね。

走れる喜びと、走らせてもらったことへの感謝の気持ちでいっぱいになります。

今回、走ったみなさん、ボランティアスタッフのみなさん、お疲れさまでした。


そして…12時間走終了後、20人のランナーがプラス12時間(練習会方式)を走り続けました。

つまり24時間走なんですが、みんな12時間走で一度タイムアップしたことで、身体が一つのピークを向かえた事や、人数がぐっと減ってモチベーションなども下がったこともあったでしょうから、本当の24時間走より走り辛かったのではないでしょうか。
残念ながら200kmを超える記録は出ませんでした。

また私も夜中は眠くて、眠くて、とうとう30分ほど寝てしまいました。
いつも不眠不休で24時間くらいなら動けるのに…なのでスタッフの私としては不完全燃焼の大会になってしまいました。
「スッチー」失格ですよね。


最近は、なんだかランナーとしても、スタッフとしても、中途半端です。
ガンバロっ。