雁坂みち

今年の雁坂もいろんなことがありました。

もう雁坂は四度目のボランティアになりますが、この大会は正しくスポーツエイド・ジャパンらしい大会です。

数あるウルトラ、山岳マラソンの中から、この厳しいレースである雁坂を選んでくれた変態ランナーさんには頭が下がります。
そして、ありがとうの気持ちでいっぱいです。

この雁坂は、私にとって大好きなみんなに会え、そのみんなが一生懸命に走り、エイドをしながら、移動しながらみんなと一緒に「雁坂みち」の旅が出来る、そして私の待ってるゴールに戻ってくれる…そんな大切な大切な大会です。

また今年は「川の道」の事故のことがあったので、余計に思い入れが強くなりました。

そして参加人数も増え、雁坂の為に試走を繰り返したり、練習を重ねたり、みんなが雁坂に向けて頑張っているので、私も手を抜くことは出来ません。
睡眠時間を削り、仕事を休んだり、いつも以上に準備に力を入れました。

今年から出席が必須となった大会前日の説明会も順調に終わり、レースの天候も良く(良すぎましたかね)、エイドの物資も今年は過不足が余りなく、何より事故がなく大会を終えることが出来ました。


一生懸命練習して完走の充実感でいっぱいの人もいれば、こんなはずではなかったと肩を落とす人、自分の力を出せなかったと悔し涙を流した人、最後まで諦めずに川越を必死に目指した人、走りたくても一歩も前に進めなくなった人、、、いろんな「雁坂みち」があったことでしょう。

甲府を18日6時にスタートし、最終ゴールは19日の10時前でした。
最終ランナーの女性は必死でした。
もうスタッフも解散してしまったので、向かえてあげられたのは四人だけの淋しいゴールでしたが、彼女から発せられるパワーはものすごくて、誰よりも力強いゴールになりました。

これが「雁坂」です。
一生懸命って、美しくて強いです。

ランナーの皆さん、スタッフの皆さん、この長い長い「雁坂みち」を一緒に旅してくれてありがとうございました。
そしてまた、来年もあの場所でお会いできますように。