彩湖
4月14日は、私をこんなに元気な身体に産んでくれた母の誕生日です。女手一つで私と弟を育ててくれたのに、誕生日だったことに気付いたのは、もう14日が終わろうとしていた時でした。
親不孝…。
急いで電話をします。
「お母さん、お誕生日おめでとう。プレゼント用意してあげられへんかったわ〜。ごめんなぁ。母の日と合わせて贈るから、欲しいものを考えといて」と伝えると、私の身体のことや家庭のことや、仕事のことばかり心配して、「春の山菜をいっぱい摘んだから、煮て送るから〜」と。
どっちが誕生日か分からない。
最後に会ったのが、いつだったのかも思い出せない。
ごめんね。
天気予報をさらに上回る程の悪天候。
こんなに、髪を振り乱しながらスタッフをしたのは過去最高。
スタッフ経験が長い私でさえ大変だったのだから、ボランティアが初めての方は、さぞかし過酷だったろうな。
スポーツエイド・ジャパンらしさは、ランナーのみなさんに伝わっていたのだろうか?
ボランティアに来てくれたみなさんは、がっかりしていないだろうか?
レース直後から、凹みまくった。
そして、会場を出たのは20時過ぎ。
会場入りしたのが4時半だから、ここに16時間居たのか。
トイレは一度だけ、しかも12時間も行ってないことに気付き、時間を作ってトイレへ。
食べたものは、シチューとお汁粉とけんちん汁の味見で一口ずつだし、身体悪くしているよなぁ。
そして、会場出てから、身体の震えが止まらなくなった。
鏡で顔を見たら、マスカラがハゲていた。
ランナーで参加してもらった皆さん、本当に本当に、寒い中、頑張りましたね。
レースが終ってエイドに来てくれたランナーから「レース直後は、雨でイヤな思い出しか残っていなかったけど、この温かい食べ物で全てを忘れました。ありがとう。」って。
震えて、震えて、持っていたお椀の汁がこぼれそうでした。
シチューやけんちん汁をよそってランナーに手渡した時に触れた指も、手袋も冷たくて、かじかんでいて、割りばしも割ってあげないと食べれないくらい。
それなのに感謝の言葉をたくさん頂いた。
あぁ、もっともっと努力しなきゃ。サポート力を高めなければ。
そして、ボランティアで来てくれたみなさん、本当に本当に、ありがとー。
みなさんにどんなに助けてもらったことか…。
いっしょに受付とエイドをしてくれた美女部の千夏ちゃん、きくちゃんからは、「ボランティア楽しかったです」とメールが届く。心に染みる言葉。
今度みんながランナーで走った時に、お返しが出来るように、がんばります…としか言えない。
本当にありがとう。