頑張った!
通勤電車から見ることが出来る「富士山」。
日本一の高い山。
もちろん天候次第なので、毎日拝めるわけではない。
だからこそ「富士山」が見えた日は、何だかいい一日が送れそうな気がする。
5/18〜20「ULTRAーTRAIL Mt.FUJI」、UTMFに参加してきた。
日本で初めての100マイルトレイルレース。
富士山麓を一周する日本最大級のトレイルランニングレースである。
累積標高は8,530メートルにも及ぶ。
その大会に、山を初めて3年の私が、無謀にもエントリーをしてしまった。
しかも、しかも完走してしまった!
素直に嬉しい。
嬉しい。嬉しい。嬉しい!!!
この大会は、私にとって想像以上の過酷なコースだった。
この3年間は時間がある週末は、山へ通った。
山の師に難しい山に連れて行ってもらったり、仲間と一生懸命ガシガシ登ったり、でも、ほとんどひとりで登ることが大半だった。
山の中にいる自分が、楽しくてたまらなかったのだ。
時には道に迷って半べそになったり、ハンガーノックでヘロヘロになったり、寒くて凍えそうになったり、日焼けで肌がボロボロになったり、それでも山へ通った。
下りは下手っぴだし、岩場は怖くて堪らないし、何度も何度も転んで、怪我を繰り返した。
それでも山へ通い続けた。
UTMFのために通ったわけではないけれど、この毎週のような山行が私の山足を作ってくれ、山の知識が少しずつ身に付き、そして今回の完走につながったのだと思う。
大会中、たくさんの方に助けてもらった。
いっしょに走ったランナー、よく知ってる仲間であったり、初めて会った方であったり、同じ場所で戦う者同士として、前後する度に声を掛け合う。
怖かった。
辛かった。
情けなかった。
それでも、やっぱり前へ進み続けるしかない。
進まないと終われないのだから。
ボランティアの方も一生懸命、応援してくれる。
眠気と疲れで頭が朦朧とし、訳が分からなくなってる私に、何てみんな優しいのだろう。
そして、ゴール手前5kmほどで、急に、感極まって涙が出てきた。
胸が熱く熱くなってきた。
私、こんなに頑張ってる。
なんで、こんなに頑張れるんだろう。
すごいよ、すごいよ。
富士山の周りを100マイルも走れるなんて、なんてすごいことやってるんだろう!
そして私だけでなく、周りのみんなも、なんてすごいのだろう!
大きな大きな力を感じずにはいられなかった。
スタート前とスタート後、38時間で私は、大きく変わった。
山に感謝。
師に感謝。
仲間に感謝。
家族に感謝。
UTMF、私の一番頑張った日。
38時間42分39秒。
すべてにありがとう。