第3回秩父の名峰・武甲山トレイルラン

私にとって武甲山は特別な山。
初めて武甲山に登った時に、私は「山女」になるんだなぁーと、そう感じた。

あれから3年が過ぎた。

武甲山の大会が始まる前から1人で何度もこのコースに入り、大会を立ち上げる時も通いつめた大好きな山。


表と裏がこんなに違う山はないだろう。
武骨な山。
でも山の中心部に入ってみると優しくて穏やか。


この武甲山で、6/10(日)「第3回秩父の名峰・武甲山トレイルラン」が開催された。

私が山女として歩みを進めて行くように、この大会も数を重ねるごとに、いい大会になってきた。

また、この大会は、2012年新緑のトレイルランニングシリーズ(第1ステージ:もろやまトレイルラン、第2ステージ:両神山麓トレイルラン)の第3ステージとなっており、レース終了後には年間チャンピオンが決定する。

そして、なんと!!この年間チャンピオンには、賞品として、ひだまり山荘商品券50,000を贈るというサプライズも用意したのだ。


大会中はやっぱり予期せぬ出来事が次々と出ては来たけれど、それを一つ一つクリアして行き、何とか無事に大会を終了することが出来た。

みんなのゴールの表情を見ていると、厳しいコースを完走出来た喜びが溢れているように見えた。

最高齢82歳のランナーも、今年も娘さんと一緒に走り、制限時間間際に親子仲良くゴールされていた!

また、いつも年代別で入賞されるランナーの1人は、賞品の一つとして、大会会場にあるスポーツショップ内で、好きなお買い物(3,000円)が出来るのだが、レースに出ている奥様をずっと待っていて、ゴールした奥様に頑張ったご褒美だよと、好きなものを選んであげていた。


仲間のゴールを待つ姿も多く見られたし、ゴール後にはスタッフとして手伝ってくれたランナーもいた。

会場内は、温かい穏やかな空気で包まれていたように、そう思えた。

片付けが終わり、羊山公園を後にする時に、もう一度武甲山を振り返る。
「あぁ…いい大会が出来たなぁ」とホッとする。


やっぱり武甲山という大好きな山で大会を開催出来ることが、何より嬉しい。


私は、山と出会ったことで、たくさんの人と出会い、たくさんの美しい自然と出会い、たくさんの豊かな時間を送ることが出来た。


ありがとう、武甲山
いつまでも、秩父の名峰として「どーん」といてください。