伊豆ヶ岳を越える道

奥武蔵「伊豆ヶ岳」を越える道という、長い大会名のトレイルレースが行われました。

この大会は…なぁ〜んと私が初めて出たトレイルレースなんです。
もう何年前になるんだろう。
去年までは大会名が「奥武蔵スーパークロカン」…そうなんです、クロスカントリーだと思ってました。
その当時、高尾山へ行き、ちょっとした山なら楽しいなぁ鍊なんて思っていたところに、この大会でスタッフしていた友達に誘われて、大会申し込みしました。


試走もせず、コースも確認せず…。
レースでは案の定、悲惨でした…。これが、クロカン?
でも、スーパーって書いてあったよなぁ。
伊豆ヶ岳のエイドで、隣りにいたおじさんが「紅葉も綺麗だし、お天気もいいし最高だよな!」って言葉を聞いた時の衝撃。
これって、最高なの?
私は景色も目に入らないくらい必死にここまで来たんですよ。

そこから先がまた私にとっては、地獄。
激下りがいくつか待ってました。
岩場のようなところでは「はぁ?どこから下りればいいんだぁっ!」となり、つるつるした場所では何度も滑り、後ろから誰か来たら皆さんに先に行ってもらい…気が付けば誰も周りにいません。

道も良くわからなくなり、すれ違うハイカーさんに「すみません。ゼッケン着けた人がこっちに来ましたか?」と何度も聞きました。
子ノ権現でトレイル区間が終わりここからはロードと教えてもらった時は、あぁ無事にたどり着いて本当に良かった…と涙が出てきそうでした。
エイドでも怖かった、怖かったとずっと言ってた気がします。
タイムも覚えてないけれど、3時間近くだったかな?

「二度とトレイルレースは出ない!!!」と思い、会場を後にしました。
ゴール後も振る舞われていたものも何も食べずに電車に飛び乗り、反対方向の電車に間違って乗ってしまい、気付かずに爆睡してしまったくらい。

なので、この大会は私にとって、本当に思い出深い大会なんです。
今ではこの大会のスタッフをしたり、山に行くことが楽しくて仕方ない私ですからね。
人生って、わからないものです。


前置きが長くなりましたが、今回は「巫女」さんメイド風で行ってみました〜。
コース途中の子ノ権現は私にとって、大切な神様が奉ってあるパワースポットですからね。

大会も去年より人数が増えましたが、大きなトラブルや事故もなく終えました。
トレイルの大会ではこのあたりが一番気掛かりです。

そして、もうひとつ心配なのがハイカーさんや山屋さんとの共存。
これは私のようなひよっこが簡単に語れる問題ではないのですが、みんなそれぞれのスタイルで山を楽しみたい、山が好きって気持ちはいっしょだと思うので、仲良く行きたいです。

そのためには、まずは山のマナーを知り、ルールを守ること。

数年前の、私が初めてこの大会に参加してしまった時…多分ダメダメなマナーのまま、山に入ったはずです。

また、今は山の楽しみが先行し、山の怖さや厳しさが後回しになっています。

自分の為にもみんなの為にも、まずは山を知らないと。