さくら道

3回目のさくら道を走ってきました。

名古屋城から兼六園までの250km。
制限時間36時間。

レースは、夜から雨、そして標高の高い荘川あたりは霙になるだろうという、天気予報でした。

練習不足や坐骨神経痛で、普通に完走することも怪しいのに、悪天候での完走はかなり厳しくなるでしょう。

でも、、、悔いのない走りだけはしたい。

新しい仕事に就き、このレースが終わったら、ランナーとしての時間を作るのも、なかなか難しく、もしかしたら、さくら道を走らせてもらえるのは今回が最後になるかも知れない、それなら、悔いのない走り!をしよう、そう誓ってのスタートとなりました。


レースですが、予報より早く、夕方前には、雨が降り始めました。
白鳥にレインウエアを預けていたので、困ったなぁーと思っていると、ちょうどコンビニがあり、カッパを買いました。
少し肌寒くなってきたので、助かりました。

今回のレースは、どこのCPに防寒着や雨具を預けたかで、かなり展開が変わった気がします。
私より走力が上のランナーの方でも、低体温症で身体が動かなくなり、リタイヤをされた方が随分いたようです。
雨がやがて霙に、そして雪になってきました。
私は、そこまで預けるの?って言われるくらい、防寒着を預けていたのですが、雪の上を走るためシューズが濡れて、足だけは冷たくて、冷たくて、しもやけになりそう。

真夜中に雪の中を1人で走ることが何度かあったのですが、怖かったり、気持ちが折れそうになり、自分を奮い立たせるために、大きな声で叫びました。
想い出しては、名前を叫びました。

その中には、瀬田さんの名前も。
なぜか、彼が見守っていてくれているんじゃないかと、そんな気がしました。

壮絶なレースでは、あったのですが、自分の限界にここまで挑戦出来ること、走らせてもらえること、「ありがとう」「ありがとう」という言葉を発しながら、長くて厳しい夜を越えました。

そして、あんなに辛いレースを忘れてしまうかのような、優しい夕焼けが包んでくれ
、先にゴールした仲間や、ボランティアのみなさん、大会関係者の方々に迎えてもらい、至福のゴールとなりました。

35時間50分。
ありがとう。